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独学でプログラミングを学び実務レベルまで習得できる?期間、メリット・デメリットも紹介

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これから独学でプログラミングを始めようという方で、実務レベルまで独りで学びきることができるのか気になる方は多いと思います。

また、もし全て学ぶことができたとしても、本当に現場で使えるのかということも不安が残ると思います。

この記事では、そうした悩みに答えるために、転職や就職で求められるレベルを確認しながらおすすめの勉強方法などもお伝えしていきます。

監修者

古里 栄識

クラウドエンジニア/RareTECHメイン講師

慶應義塾大学理工学部卒業。フリーランスエンジニアとして活動後、AWS Japanに入社。現在は、RareTECH講師としての登壇や、法人向けIT研修講師として勤務。情報処理安全確保支援士。

プログラミングの実務レベルとは

大前提の話ですが、プログラミングというのは、プログラミング言語を知っている、コードを書けるだけではありません。

プログラミング言語を書くための環境構築をすることもプログラミングの1つです。

現実的な話、プログラミングを学んだ先に就職・転職を希望しているなら、コードを書けるだけのプログラマーではなく、環境構築もできるプログラマーになった方がメリットは大きいです。

プログラミング業界では、「希少型人材」と「量産型人材」という明確な言語化が存在しますが、希少型人材の方が重宝されますし、お給料などにも反映されます。

あなたがどこを目指すかによって、実務レベルは変わってくるのです。

希少型人材を独学で目指したいなら「エンベーダー」を使おう

もし、あなたが環境構築までできてコードも書ける希少型人材を目指すなら、インフラ部分もきちんと勉強する必要があります。

これまでは、環境構築・インフラ部分を学ぶ素材(本・ツール)がありませんでしたが、エンベーダーというツールが可能にしました。

エンベーダーは、遊びながら環境構築・インフラ構築を学ぶことができる学習サイトです。無料でも利用することができます。

環境構築を学ぶならコレ以外の素材(本・ツール)が見つからないので、興味がある方は覗いてみましょう。

独学でも環境構築・インフラが学べるエンベーダーとは

知っておいてほしい!プログラミング要素以外の実務レベルについて

希少型人材にしても、量産型人材にしても、実務レベルまで独学で学び切るということは決して不可能ではないですが、チームとして仕事をする上で必要なコミュニケーション能力を学ぶということは必要です。

もちろん、現場に入ってからコミュニケーションを学ぶということもできますが、最初の印象というのはどうしても拭いにくいもの。

どうせなら、ITエンジニアとしてのモラルやITエンジニアとしてのコミュニケーションスキルも身に着けた状態で転職・就職をしたいものです。

それを叶えるには、独学ではなくプログラミングスクールも検討する必要があります。独学で学ぶことができるなら、プログラミングの世界でも希少型人材として生きていくことは十分できると思います。

自分の可能性を確かめる意味でも、スクールを検討するのもありだと思います。

一般的なプログラミングの実務レベルとは

一般的なプログラミングの実務レベルとは、具体的な業務でのタスクを効率的にこなせる能力のことを指します。

具体的には、以下のような要素が含まれます。

基本的なプログラミング知識

変数、ループ、条件分岐、関数、クラスなどの基本的なプログラミングの概念を理解し、適切に利用できること。

デバッグ能力

エラーメッセージを読み取り、問題の原因を特定し、解決策を実装できること。

バージョン管理

Gitなどのバージョン管理ツールを使ってコードの変更履歴を管理し、チームと協力して作業できること。

フレームワークやライブラリの利用

主要なフレームワークやライブラリを使って、効率的にアプリケーションやシステムを構築できること。

データベース操作

SQLを使ってデータのCRUD操作ができること、また、データベース設計の基礎知識があること。

コードの品質

パフォーマンス、セキュリティ、可読性を考慮したコードを書けること。

テスト

単体テストや統合テストを書き、コードの品質を保つこと。

コミュニケーション能力

技術的な内容を非技術者にもわかりやすく説明できること。また、チーム内でのコミュニケーションがスムーズにできること。

問題解決能力

与えられたタスクや問題に対して、効率的な解決策を見つけ出し、実装できること。

以上の要素を持つことが、一般的なプログラミングの実務レベルとして期待されます。ただし、特定の業界や職種、プロジェクトによっては、これらの要素に加えて、さらに専門的なスキルや知識が求められることもあります。

プログラミングの習得期間を決める要素とは?

プログラミングの習得期間は、さまざまな要素によって変わってきます。代表的なものは、以下4つの要素です。

  1. 習得するレベル
  2. プログラミング言語の難易度
  3. 学習方法
  4. 確保できる時間

1.習得するレベル

どのレベルまで習得するかによって、習得期間は変わってきます。

趣味で簡易的に使えるレベルであれば、プログラミング言語の基礎知識を押さえれば問題ないことが多いでしょう。一方、仕事で使えるレベルであれば、仕様書や設計書をもとに適切なプログラミングを行えるスキルが必要です。

この場合、オリジナルのアプリやサービス、システムを開発する実践的な学習が必要となります。基礎知識だけ習得できていても、実践学習ではエラーが発生したり、思いどおりに動かなかったりすることも少なくありません。

「仕事で使えるレベル」ではこのような問題をすべて解決しなければならないため、習得期間も長くなります。

2.プログラミング言語の難易度

プログラミング言語の難易度は様々で、選んだ言語の難易度が高いほど習得期間も長くなります。

その難易度を決める大きな要素は、「コンパイル言語」か「スクリプト言語」か、という違いです。

プログラミング言語は、人間が理解できるように書いたコードを、「0」と「1」だけで表される機械語に変換すること (コンパイル) でコンピュータに命令を実行させます。

スクリプト言語とは

「スクリプト言語(インタプリタ言語)」はソースコードをその場で機械語に翻訳してくれるため、書いたコードをその場ですぐ実行できます。

Python や PHP、JavaScript、Ruby などの言語が該当します。

コンパイラ言語とは

一方で、「コンパイラ言語」とは、ソースコードを事前にコンパイルする必要がある言語のことです。

動作はスクリプト言語より早くなるという利点もあります。

Java や C、C++、C# などの言語が該当します。

初心者にとっては、書いたソースコードがすぐに実行されて、結果がわかる「スクリプト言語」から学ぶのがおすすめです。

以下、主要なプログラミング言語の難易度をランキング形式で紹介していますので、併せて参考にしてください。

難易度

プログラミング言語

できること

コンパイル or スクリプト

HTML・CSS

・Webページのレイアウト・デザイン

・HTMLメールの作成

スクリプト言語
(正確には、HTMLはマークアップ言語、CSSはスタイルシート言語)

PHP

・Webサイトのバックエンドの開発

・Webアプリケーションの開発

・CMSの開発

スクリプト言語

Ruby

・Webサイトのバックエンドの開発

・Webアプリケーションの開発

スクリプト言語

Visual Basic (Visual Basic.NET)

・Windowsアプリケーションの開発

・Officeアプリケーションの拡張機能の開発

コンパイル言語

★★

JavaScript

・Webサイトのフロントエンドの開発

・動的なWebページの開発

・Webアプリケーションの開発

スクリプト言語

★★

Python

・AIの開発

・Webアプリケーションの開発

・バックエンドの開発

・データの分析・解析

スクリプト言語

★★★

Go

・バックエンドの開発

・ドローンやロボットの制御

・IoT開発

コンパイル言語

★★★

Swift

・Apple製品向けアプリケーションの開発

コンパイル言語

★★★

C#

・Windowsアプリケーションの開発

・ゲームの開発

・Webアプリケーションの開発

コンパイル言語

★★★★

Kotlin

・Androidアプリの開発

・バックエンドの開発

コンパイル言語

★★★★

Java

・Androidアプリの開発

・バックエンドの開発

・組み込みシステムの開発

・ゲームの開発

コンパイル言語

★★★★

R

・機械学習

・データの分析・解析

スクリプト言語

★★★★

C

・OSの開発

・組み込みシステムの開発

・ソフトウェア開発

コンパイル言語

★★★★

Objective-C

・iOSアプリの開発

・MacのPCアプリの開発

コンパイル言語

★★★★★

Julia

・機械学習

・データの分析・解析

コンパイル言語

3.学習方法

大きく分けて、独学で学ぶかプログラミングスクールに通うかの2択になると思います。

独学の場合、費用を抑えられますが、習得するまでに多くの時間を費やすことになります。

最初は独学で学び、必要性を感じたらプログラミングスクールに通うことも検討するのが賢明です。

4.確保する時間

当たり前のことですが、確保する時間が多いほうが、早く習得することができます。

平日2~3時間、休日5~10時間として週15~25時間程度は確保したいところです。

実務レベルの習得期間

実務では仕様書や設計書をもとに複雑なプログラムを開発することになるので、基礎レベルの習得だけでは不十分です。また、開発内容によっては複数のプログラミング言語を駆使する必要があるため、より多くの学習時間が必要となります。

平均的には15〜18ヶ月程度と言われています。

また、独学とスクールそれぞれについて、習得期間をご紹介します。

独学の場合

独学でプログラミングを学びエンジニアになった方の場合、1日の学習時間は平均3時間30分というデータがあります。

これは後述のスクールよりも約2時間少なく、独学だと時間の確保が難しい傾向があると言えます。

学習期間は平均18.3か月で、こちらはスクールよりも約3か月長い結果となりました。

1日の学習時間が少ないのもありますが、独学では問題解決に時間がかかりやすいことも大きな要因と言えそうです。

スクールの場合

プログラミングスクールを利用してエンジニアになった方の場合、1日の学習時間は平均5時間30分というデータがあります。

スクールだとモチベーションを維持しやすい分学習ペースが落ちにくく、集中的に学習できると言えます。

学習期間は平均15.1か月で、独学よりも約3か月短い結果です。

より多くの学習時間を確保できたことに加えて、問題解決がスムーズにできることや無駄のないカリキュラムで効率的に学べることも要因でしょう。

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プログラミング習得期間を短くするコツ

コストを抑えたいなどの理由で、プログラミングを独学で習得したいと考えている方も多いですよね。

独学でプログラミングの習得期間を短くするコツは、次の5つがあります。

  1. 目的を明確にする
  2. 目的達成に向けた効率的な学習方法を把握する
  3. 問題点や不明点はQ&Aサイトで早期解決する
  4. 計画に沿って継続的に学習する
  5. モチベーションを維持させる

1.目的を明確にする

プログラミング習得自体が目的になってしまうと、モチベーションが低下したり方向性を見失ったりしやすくなります。

プログラミングを習得した先に何を成し遂げたいのか、目的を明確にしましょう。

目的がはっきりすると、それを達成するには何を学ぶべきなのかも明確になります。結果として、遠回りな学習を防げるので、習得期間を短縮することが可能です。

たとえば「◯◯のアプリを作る」が目的なら、必要な言語はPython、Ruby、Goなどと把握できるでしょう。また、それに対して環境構築が必要なら、環境構築についても学ぼうとなるはずです。

ゴールから逆算的に学ぶことができるのは、目的があるからこそです。モチベーションなどにも直結しますので、この部分はとても重要です。

2.目的達成に向けた効率的な学習過程を把握しよう

目的が決まったら、どのようなことを学べば良いかも明確になります。

独学の習得期間を短縮するためには、効率的な学習方法を把握することが大切です。

とはいえ、ロードマップを見出すことは独りでは難しいかもしれません。相談できる方がいれば積極的に質問するべきですし、スクールが実施している無料個別カウンセリングなども積極的に活用すべきです。

本や学習サイトによって、それぞれ学べるプログラミング言語は異なります。習得したい言語を学習する方法はどのようなものがあるか把握して、より自分に合った手段を選択しましょう。

1から学ぶのではなく、目的から逆引き的に調べるということも大切です。

  1. 目的:◯◯アプリを作りたい
  2. 調査:必要な言語はなんだろう
  3. 結果:Pythonが必要だ

という先ほども伝えた通りです。

3.問題点や不明点はQ&Aサイトで早期解決する

プログラミングの実践学習ではエラーが発生したり、実現方法が分からなかったりすることが頻繁に発生します。

このようなエラーや不明点をすべて自力で解決するためには多くの時間が必要となり、最悪の場合は挫折してしまいます。

独学で発生した問題点や不明点は、Q&Aサイトを利用して早期解決すると良いでしょう。多くのQ&Aサイトは無料で質問でき、答えの分かるエンジニアがいれば回答してくれます。

4.計画に沿って継続的に学習する

プログラミング言語の習得には多くの時間がかかります。

時間を決めて、自分なりのルーティンを作るとよいでしょう。

GoogleカレンダーやNotionなどのツールを活用し、継続的に学習するための無理のない学習計画を立てて一定のペースを保ちながら学んでいきましょう。

5.モチベーションを維持させる

時には刺激が必要になるときもあります。プログラミングで自分が成し遂げたい夢を思い出してみたり、セミナーに参加したり、メンターに話を聞いたり、様々な工夫が挙げられます。

独学で勉強するということは、自分自身の精神面との戦いでもあります。

自分の精神を把握して、上手にコントロールしましょう。

以下の2つも有効な手段です。

  • SNSで学習仲間を見つける
  • ゲーム感覚で学べるサービスを利用する

学習仲間がいると孤独を感じにくい上に良い刺激をもらえるので、SNSで探してみると良いでしょう。最近ではゲーム感覚でプログラミングを学べるサービスもあり、飽きっぽい性格の方におすすめです。

以下の記事では、ゲームしながら学習できる学習サイトを紹介しています。新しい刺激を入れながらがんばってみてください。

実務レベルまで一直線!プログラミングスクールも検討しよう

独学でプログラミングの学習が難しいと感じたら、プログラミングスクールを活用することも検討しましょう。

入会にかかる費用などはもちろん掛かりますが、必要な投資と考えることもできます。

結果的に、独学で学ぶよりもスクールで学んだ方が高いスキルが早く身につき、お金を稼ぎやすくなるという考えもできます。

独学でプログラミングを実務レベルまで学ぶ方法まとめ

いかがでしたか?

実務レベルについて理解は進みましたか?

希少型人材か量産型人材かを目指すかによっても、学習内容や学習期間も変わります。

一方で、プログラミング業界のマナーやモラル、コミュニケーションの取り方などは独学では難しいです。

これからプログラミングを学び始めるという方は、まずは自分の力で学習してみましょう。

その先に、必要性を感じたならプログラミングスクールに通うということを検討しても良いと思います。

自分に投資するための資金は必要になりますが、それ以上の金額を回収できる人材になるはずです。

その際には、どのプログラミングスクールにしたら良いかなど、違う悩みも出てくると思いますが、私たちRareTECHも選択肢の1つになると思います。

RareTECHは、2年間という学習スケジュールの中でトップ10%のITエンジニア(=希少型人材)にすることを目指したプログラミングスクールです。

半年〜1年で転職を成功させて、働きながら学んでいる方も多くいらっしゃいます。

体験授業などもありますので、ぜひ一度お越しください。

実務レベルまで独学でプログラミングを学びたい方によくある質問

プログラミングでの実務経験の積み方は?

まず実際のプロジェクトに関わることが重要です。オープンソースプロジェクトへの貢献、フリーランスの仕事、インターンシップ、または自分でプロジェクトを立ち上げることが良いスタート地点となります。GitHubなどのプラットフォームを活用して、他の開発者と協力しながら技術を磨くことも有効です。また、技術ミートアップやコーディングブートキャンプに参加して、知識を深め、ネットワークを広げることも推奨されます。実務経験は、技術スキルだけでなく、プロジェクト管理やチームワークの能力も同時に養うことができます。

エンジニア1年でレベルはどのくらい?

エンジニアとしての1年目は学習と成長の期間であり、レベルは個々の経験、学習意欲、及び関わったプロジェクトの種類によって大きく異なります。

一般的に、1年目のエンジニアは基本的なプログラミングスキルを身に付け、簡単な問題を自立して解決できるようになります。

また、コードレビューを通じて良いコーディング慣行を学び、チーム内でのコミュニケーションやプロジェクト管理の基本を理解し始めるでしょう。

重要なのは、継続的な学習と技術向上の意欲を持つことであり、この段階では幅広い技術に触れ、自分の興味や強みを探求するのが理想的です。経験を積むことで、より複雑な課題に挑戦し、プロジェクトを主導する能力も徐々に身につけていきます。

厳しい言い方をすれば、まだまだITエンジニアとしてまだまだ未熟な時期です。

短期間でプログラミングスキルが身につくという広告に踊らされ道を外れるのではなく、地道にスキルを学ぶことが大切です。

Javaの現場レベルってどのくらいわかっていれば良い?

Javaの現場レベルに必要な知識とスキルはプロジェクトや企業によって異なりますが、一般的には以下の要素が求められます:

  1. 基本的なプログラミング概念: 変数、データ型、制御構造(if文、ループ)、関数(メソッド)の定義と使用方法を理解していること。
  2. オブジェクト指向プログラミング: クラス、オブジェクト、継承、ポリモーフィズム、抽象化、インターフェースなどのオブジェクト指向プログラミングの基本概念をしっかりと理解していること。
  3. Java標準ライブラリ: java.util(コレクションフレームワークなど)、java.io、java.nioなどの基本的なJava標準ライブラリの使用経験。
  4. フレームワークとツール: Spring(特にSpring Boot)、Hibernate/JPAなどの人気フレームワークの基礎知識、MavenやGradleなどのビルドツール、Gitなどのバージョン管理システムの使用経験。
  5. データベース: SQLの基本、JDBCやJPAを通じたデータベースとの連携方法の理解。
  6. テスト: JUnitを使った単体テストの作成能力。
  7. デバッグとパフォーマンスチューニング: 基本的なデバッグ技術と、コードのパフォーマンスを分析・改善するための基礎知識。

これらのスキルを持っていると、多くのJava開発現場で求められる基本的な要件を満たすことができます。ただし、実際の現場ではこれらに加え、チームの特定の技術スタックやプロジェクトの要求に応じた追加的な知識が必要になることもあります。常に学習意欲を持ち、新しい技術やツールに適応できる柔軟性も重要です。

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