転職
プログラマーに転職するには?未経験にオススメのスキルと対策をわかりやすく解説
- #プログラミングスクール
更新
「プログラミングなんて難しそう……」
「未経験からでも本当に転職できるの?」
プログラマーへの転職を考える中で、このように考える人は多くいます。技術職でもあるため、未経験から挑戦するのは難しそうと感じるのも当然です。
IT業界は日々進化を続けており、新しい技術が生まれ続けています。そんな中で、未経験からプログラマーとして活躍するためには、意識したいポイントがあります。
今回は、プログラマーへの転職を考えている人に向けて、「プログラマー転職を成功させるロードマップ」を紹介します。転職の際に知っておきたい「必要なスキル」や「失敗の回避方法」も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
監修者
古里 栄識
クラウドエンジニア/RareTECHメイン講師
慶應義塾大学理工学部卒業。フリーランスエンジニアとして活動後、AWS Japanに入社。現在は、RareTECH講師としての登壇や、法人向けIT研修講師として勤務。情報処理安全確保支援士。
プログラマー転職が未経験でも成功する3つの理由
2024年現在、プログラマーへの転職は未経験でも成功しやすい環境にあります。それには、以下の3つの理由が関係しています。
転職するにあたって重要な部分なので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 需要が高い
- 未経験者向けの求人が増えている
- 独学できる環境が整っている
需要が高い
IT業界は日々進化しており、新しいサービスやシステムが生まれ続けています。それに伴い、プログラマーの需要は高まる一方です。
しかし、需要に関して供給が足りていないのもまた事実。経済産業省の「IT人材育成の状況等について」によると、2030年時点で最高80万人の人材不足が生じる懸念があるとされています。
近年ではAIやIoTといった最先端技術の開発が加速しているのもあって、プログラマーは引く手あまたの状態です。転職するなら最適のタイミングでしょう。
未経験者向けの求人が増えている
プログラマーの需要の高まりを受けて、多くの企業が未経験者を積極的に採用するようになっています。未経験OKな案件も多く、挑戦しやすい環境です。
企業によっては未経験者向けの研修制度を設けたり、OJTで丁寧に指導したりするところもあるため、入社してからの不安はそれほどないでしょう。
プログラミングの経験がなくても、意欲さえあればプログラマーとしてキャリアをスタートできます。未経験から転職する場合は、「未経験OK」と書かれているかをまずチェックしましょう。
独学できる環境が整っている
プログラミングを学ぶ際に使える教材が増えてきている点も、見逃せません。近年は書籍だけでなく学習サイトやYouTubeなどから学べるため、好きな教材を選べます。
かつてはプログラミングスクールに通うのが一般的でしたが、インターネット上に無料で学べる情報が豊富に存在している状態です。初心者向けの動画や教材も数多く公開されているため、自分のペースで効率的な学習を進められます。
オンラインコミュニティに参加すると他の学習者と交流したり、質問をしたりもできます。疑問点を解決したり、仲間を見つけたりするのに最適な場所です。
このように、独学できる環境が整っている点は、転職するのにおいて非常に嬉しいポイントとなっています。
プログラマー転職に必要な3つのスキルを身に付ける方法
プログラマーになるには、様々なスキルが必要です。中でもIT業界全般で必要な以下のスキルは必ず身に付けておきましょう。
- 論理的思考力
- 問題解決能力
- コミュニケーションスキル
論理的思考力
プログラマーにとって、論理的思考力は非常に重要です。複雑な問題を解決するためにコードを組み立てる際、論理的に考える力が求められます。
例えば、プログラムをエラーなく正しく設計するためには、工程ごとに処理を分解し、順序立てて実行しなければいけません。そのような場合に、論理的思考力が大きな力を発揮します。
一朝一夕で身につく能力ではないため、日常の思考から論理性を意識して考えるようにしましょう。
問題解決能力
プログラマーには、問題解決能力も必須です。プログラムは、しばしばエラーや不具合が発生します。人間が開発しているので、こればかりは仕方ありません。最初から完璧なコードはまず書けないのです。
重要なのは、プログラマーが該当の箇所を見つけて修正すること。つまり、修正力が問われます。コードがうまく動作しない時に原因を探り、正しい解決策を見つけられるかどうかが、プロジェクトの成功に直結します。
問題解決能力も簡単に身につくスキルではないため、日々のコード実践を通じて、少しずつ磨いていきましょう。
コミュニケーションスキル
プログラマーと聞くと、パソコンに向かって黙々と作業しているイメージが浮かびますが、実際はそうでもありません。プロジェクトで他の開発者やクライアントと情報を共有し、意見交換を頻繁に行います。そのため、コミュニケーションスキルも必要なスキルです。
例えば、仕様書の理解やチームメンバーとのやりとりが円滑であれば、プロジェクトはスムーズに進行します。現在、自分が働いている姿をイメージするとわかりやすいでしょう。
プログラマーも同じです。コミュニケーションが苦手な人は、普段の生活の中で少しだけ意識して、少しずつ磨いていきましょう。
プログラマー転職を成功させるための4ステップ
プログラマーへの転職を成功させるには、進め方が重要です。未経験の人は、まず以下の流れで1つずつ進めていきましょう。
- プログラミング言語を選ぶ
- 学習を始める
- ポートフォリオを作成する
- 求人に応募する
Step1.プログラミング言語を選ぶ
プログラマー転職で最初に取り組みたいのが、自分に合ったプログラミング言語を選ぶことです。なるべく、需要が高くて実践的な言語を学ぶようにしましょう。効率的にスキルを習得できます。
例えば、Web開発ならJavaScript、アプリ開発ならSwift、AIならPythonといった形です。目指す分野に合わせた言語を選びましょう。
言語によっても習得難易度が変わるので、勉強時間も考慮して選ぶ方法もオススメです。
Step2.学習を始める
次に、選んだプログラミング言語の学習を始めます。以前はプログラミングスクールで学ぶ人が多くいましたが、現在は独学でも十分可能です。オンライン教材や動画などを使って学べる環境が整っています。
例えば、無料のプログラミング学習サイトを利用して、基礎から実践的なスキルを身に付けるといった方法です。人によって合う合わないがあるので、自分が取り組みやすい学習方法を選びましょう。
Step3.ポートフォリオを作成する
言語を習得できたら、次に学んだスキルを活かして、実際にポートフォリオを作成します。
ポートフォリオとは、「営業鞄」のこと。転職活動時に必ず提出を求められる資料の1つです。
作る方法は何でもOKです。例えば、簡単なWebサイトやアプリを作成し、GitHubなどに掲載するといった方法があります。専用のポートフォリオサイトを作るのもオススメです。
ポートフォリオは、自分のスキルを証明するためのツールになります。見やすくわかりやすいを意識して作りましょう。実績を示すことで、転職の成功率が上がります。
Step4.求人に応募する
ポートフォリオを作ったら、いよいよ求人に応募します。未経験者でもOKな企業に、積極的に企業にアプローチしましょう。併用で転職エージェントなどを活用すると、より効率的です。
近年は未経験者歓迎の求人も多く、選考に進むチャンスは誰にでもあります。まずは未経験でも挑戦できる求人を探し、積極的にエントリーしていきましょう。併せて、未経験OKのフリーな案件も経験しておくと、実績も積めるのでオススメです。
プログラマー転職で良くある3つの失敗と回避方法
未経験からプログラマーに転職する場合、良くある失敗があります。以下の3つはやりがちなので、どう回避すれば良いのか見ていきましょう。
- 学習が浅い
- 実績が足りない
- 応募数が少ない
学習が浅い
プログラマー転職で良くある失敗の1つに、学習が浅い点があります。IT業界は実力主義な世界であるため、新人といえど知識や経験が不足していると、実際の業務で対応できません。
例えば、基本的なプログラミング言語だけを学んで、応用スキルを持たない場合、面接や実務で困るケースが多くなります。実践では基礎はもちろん応用的な部分まで幅広く必要になるためです。
転職する際は、基礎だけでなく、Webサイトを作ったりアプリケーションを開発したり等、実践的なプロジェクトでの経験も積むようにしましょう。
実績が足りない
実績不足も良くある失敗の1つです。企業はスキルを実証できる具体的な成果を求める傾向にあります。採用したは良いものの、現場で活躍できない人材では意味がないためです。
そのため、学習だけで満足してポートフォリオを作成していないと、採用担当者にアピールできません。プログラマーとしての能力を客観的に示せるものを提示しましょう。
自作のアプリケーションやWebサイトなどをポートフォリオにまとめ、自分のスキルを証明するようにしてください。
応募数が少ない
転職活動時に企業への応募数が少ないのも、転職活動がうまくいかない原因になります。IT業界は人材が不足しているとはいえ、誰でもウェルカムな業界でもありません。競争が激しいため、少数の求人に絞って応募するとチャンスを逃してしまうでしょう。
1社や2社だけに応募するのではなく、未経験者歓迎の企業に積極的にアプローチして母数を増やし、採用される確率を大幅に高めてください。その際、自分だけでなく転職エージェントなども活用すると、より効果があります。
プログラマーへの転職はスキルがあれば未経験でも可能
プログラマーへの転職は、未経験者でも適切な準備次第で十分に可能です。人材不足となっている現在、プログラマーは需要が高く、引く手あまたとなっています。
独学の環境も整っているため、自分次第でいくらでもキャリアが開けます。今回解説した内容をもとに、ぜひプログラマーへの転職を目指してみてくださいね。
もし独学でエンジニアに転職できるか不安な場合は、プログラミングスクールでの学習も検討してください。中でも、オンラインスクールの「レアテック」がオススメです。代替の効かない希少型エンジニアとして活躍できる「一生モノ」のスキルと知識を学べます。
年齢や経験を問わず、卒業後に活躍している先輩エンジニアが数多くいます。さらに、転職サポートの無期限延長保証も実施中です。無料体験授業や個別カウンセリングも実施しているので、まずは気軽にお問い合わせください。
良くある質問
プログラマーは何歳まで働けますか?
何歳でも働けます。かつては「35歳定年説」が通説とされていましたが、現在は全く根拠のない考え方になっています。実際、40歳以上でも現場で活躍しているプログラマーも多いため、個人の頑張り次第で何歳でも活躍できるでしょう。
プログラマーの年収が低いのはなぜですか?
様々な理由が考えられますが、市場価値に見合った評価を受けていないという点があります。プログラマーは平均年齢が若いため、年齢を重んじる日本社会では評価されにくい職業なのです。
そのため、市場価値の高いプログラマーであったとしても、年齢の面から高い年収を得られないといったケースが発生しています。
プログラマーは飽和状態ですか?
飽和していません。実際、求人数も多いため、需要は依然として高いままです。
自由度の高い働き方なのもあって、フリーでの活躍もしやすい職種でしょう。
プログラマーとSEの年収はどちらが高いですか?
両者には平均年収で以下のような違いがあります。
- プログラマー:約418万円
- システムエンジニア:約551万円
一般的に、システムエンジニアは上流工程を担当しています。プログラマーは下流工程を担当するため、年収の面ではシステムエンジニアの方が高いのです。