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初心者におすすめの高収入&人気プログラミング言語ランキング
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これからプログラミングを学ぶ方は、もしかしたら全ての言語を覚える必要があると思っていませんか?
実はそんなことはありません。
プログラミング言語は、どれか1つ覚えてしまえば他の言語にも応用できる部分がたくさんあります。
なので、初心者の方はまずはどれか1つの言語を決めて勉強すると良いと思います。
このページでは、初心者の方におすすめのプログラミング言語についてお伝えします。
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監修者
古里 栄識
クラウドエンジニア/RareTECHメイン講師
慶應義塾大学理工学部卒業。フリーランスエンジニアとして活動後、AWS Japanに入社。現在は、RareTECH講師としての登壇や、法人向けIT研修講師として勤務。情報処理安全確保支援士。
初心者におすすめのプログラミング言語ランキングTOP10
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まずは初心者におすすめのプログラミング言語をランキングでお伝えします。
1位:Python(パイソン)
Pythonは、AI開発や科学技術計算などに用いられ、世界的に人気が高まっています。
その他にもWebスクレイピングや業務効率化などで用いられるのも魅力的。
Pythonでできること
Pythonは、日々進化し続けているAI(人工知能)やIoTの分野で使われることの多い言語。例えば以下のような場合に使えます。
- AI/機械学習
- Webアプリ開発
- デスクトップアプリ開発
- IoTのシステム開発
- 統計やデータ分析
上記のように、幅広い用途で使える言語として評価が高く、Webアプリを作りたい人にもおすすめの言語です。
Pythonの学習難易度
Pythonはスクリプト言語なので、可読性が高く文法が初心者にも分かりやすいです。
使用人口も多いことから便利なライブラリも豊富にそろえてあるので、学習難易度はそれほど高くはありません。
初めてのプログラミング言語にPythonを選ぶのも良いでしょう。
2位:JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptはWebサイトやWebアプリ開発の際によく使われるスクリプト言語。
Web制作においては、HTML/CSSとセットでおさえるべき言語で、法人・個人に関わらずJavaScript関連の開発案件は非常に多いです。
また、特筆すべきはJavaScript実行環境の「Node.js」で、通常はブラウザ上でしか動作しないJavaScriptが、OSにアクセスできるようになります。
これにより、JavaScriptでサーバーサイド開発が可能になり、用途の幅が広い言語として確立したこともランキングが高い理由です。
JavaScriptでできること
JavaScriptはWebページに動きを加えるための言語。それだけでなく、Javascript実行環境の「Node.js」を使えば、サーバーサイド開発まで広がります。
そのほか、Javascriptで実現できることは以下の通り。
- Webページに動作をつける
- Webアプリ開発
- ゲーム開発
- スマホアプリ開発
JavaScriptの学習難易度
JavaScriptは、ウェブブラウザとコードを書くためのテキストエディタがあれば、最低限のプログラミングが可能。つまり、始めるハードルは低めです。
また、ブラウザ上でテストができるので、実行結果をすぐに確認できるという点でも初心者にもおすすめな言語と言えるでしょう。
3位:Ruby(ルビー)
Rubyはまつもとゆきひろ氏が開発した、日本由来のスクリプト言語です。
現在海外での採用事例は、ほかの人気プログラミング言語と比較すると減少しています。しかし日本ではまだまだ求人数は多く、Web系企業を中心に人気。
「Ruby on Rails」という優秀なフレームワークを使うことで開発効率が上がりので、スタートアップ企業での採用事例も多いです。
Rubyでできること
Rubyといえば「Ruby on Rails」を使ったWebアプリ開発が代表的。
例えば誰もが一度は使ったことがある「Twitter」や「食べログ」などは、もともとはRubyで作られました。
そのほか、Rubyでできることは以下の通り。
- Webアプリ開発
- APIの作成
- スマホアプリ開発
- スクレイピング
フレームワークを効果的に利用すれば、スピーディに開発できます。
Rubyの学習難易度
日本由来で可読性が高い・簡潔にコードを書ける・日本語資料の多さなどが魅力。
Webエンジニア向けの言語であり、初心者も学びやすいのでおすすめです。
4位:Java(ジャバ)
Javaは、日本における求人数で長年トップをキープする人気コンパイラ言語。
大規模な業務システムを導入している企業は、Java開発が多い傾向です。
また、AndroidアプリもJavaで開発が可能。
Javaでできること
Javaは汎用性の高い言語で、簡単なスマホアプリから複雑で大規模なシステム開発まで、さまざまな開発をカバーしています。
Javaで実現できることとしては、以下の通りです。
- 業務系システム開発
- Webアプリ開発
- Androidアプリ開発
- デスクトップアプリ開発
- 組み込み系システム開発
- IoTのシステム開発
特に、安定性が求められる大規模な業務系システムの開発ではよく使われています。
Androidアプリの開発ならば、10位で紹介するKotlinもおすすめです。
Javaの学習難易度
コンパイラ言語は少しクセがあるので、初心者が学習するにあたっては少し難しいかもしれません。そのため、開発環境の構築や文法の習得に時間がかかることも。
しかし、Javaを習得すれば高度なプログラミングスキルが身につきます。
Java関連の情報もインターネット上で充実しており、学習する環境も整っているため、勉強のしやすさという観点はある程度クリアしやすいでしょう。
5位:Swift(スウィフト)
SwiftはApple製品向けのアプリ開発を中心とした、モダンなプログラミング言語。
Apple製品は世界中に信者がいるほどブランド力がありますから、今後更に活用場面は増えていくと予想されます。ニーズの高い言語として人気です。
Swiftでできること
iPhoneやiPadのほか、Apple WatchやApple TVアプリを作る際にも使用。
Swiftでできることの一例は、以下の通り。
- Apple社製品のアプリ開発
- Webアプリ開発
- Webサーバー作成
Webアプリ開発も可能なので、もしかするとこれからのWeb開発がSwiftにシフトする開発現場が増える可能性もあるでしょう。
Swiftの学習難易度
Swiftは読みやすく書きやすい言語なので、初心者向けとしておすすめ。
Apple製品向けのアプリ開発に興味のある方は、迷わずSwiftを勉強しましょう。
Swift開発においては、Mac専用の統合開発環境である「Xcode」を使います。
初心者がSwiftおよびXcodeについて学ぶ際は、「Swift Playgrounds」を利用すると効果的に学習できるでしょう。
6位:Go(ゴー)
Goは、Googleが開発したプログラミング言語。シンプルなコーディングが可能で、軽量かつ安定性の高さも魅力です。
そのため、JavaやC系言語といった学習難易度の高いコンパイラ言語と比べると理解しやすいので、初心者に優しいです。
求人数はまだまだ少ないですが、今後の需要の拡大も期待できるので、将来性という観点からも有望なプログラミング言語と言えるでしょう。
Goでできること
Go言語ができることは、おもに以下の通りです。
- Webサーバーの構築
- アプリケーション開発
- コマンドラインインターフェース(CLI)ツールの作成
- PaaS
上記の通りで、マルチプラットフォーム向けのWebアプリ開発も可能。
また借りてきたサーバー上でシステムの開発やメンテナンスが自由にできるPaaS(Platform as a Service)を作る際にも用いられています。
Goの学習難易度
Goはコンパイラ言語の中でも可読性が高く、概念そのものを理解するのが難しいオブジェクト指向ではないことから、初心者でも学びやすいと言えます。
参考資料はほかの言語と比較すると少なめ。しかし、Progateやドットインストールなどの人気プログラミング学習サイトでも学べるのは大きいでしょう。
7位:C#(シーシャープ)
C#はMicrosoft社が開発した、歴史あるオブジェクト指向のコンパイラ言語。
おもにWindows向けのアプリやゲーム、近年ではVRやARといった最新技術を駆使したアプリ開発でも採用されています。そのため、求人数は豊富です。
ゲーム開発エンジンで一定のシェアを獲得している「Unity」でも、C#を採用。
Appleの「Apple Arcade」といった定額制ゲームサービスやe-Sports業界の注目度も始まり、C#を含めたゲーム開発関連のプログラミング言語は需要が高いでしょう。
C#でできること
C#でできることをまとめると、以下の通りです。
- Webアプリ開発
- デスクトップアプリ開発
- スマホアプリ開発
- VR・AR・MR開発
- ゲーム開発
C#は汎用性が高い言語なので、あらゆる開発をカバー。
特にゲーム関連は市場規模も拡大しているので、C#が使えるとプログラマーとしての価値も高まるのではないかと予想されます。
C#の学習難易度
C系言語は総じて学習難易度が高いです。C#はその中では低い方なものの、全体として見ると習得する難易度は高め。
しかし、インターネット上でC#を解説する記事や学習サービスは豊富。学ぶ環境はある程度そろっているので、学習する準備は整いやすいでしょう。
8位:TypeScript(タイプスクリプト)
8位はTypeScript。TypeScriptは、JavaScriptを拡張して作られた比較的新しいスクリプト言語。
Microsoft社が開発し、Google社内では標準言語としても有名。JavaScriptに代わるモダンな言語として、期待が膨らむ言語といえるでしょう。
TypeScriptでできること
TypeScriptで実現できることは、JavaScriptとほとんど変わりません。そのため、フロントサイドとサーバーサイドの両方において開発が可能。
加えて、TypeScriptは静的型付け言語の1つであり、コンパイル時にエラーを教えてくれるので、エンジニアにとって嬉しい側面もあります。
TypeScriptの学習難易度
TypeScriptはJavaScriptよりも簡潔で分かりやすい文法なのが特徴。しかし、初心者が始めるには構造が難しかったり、日本語の資料が少ないなどのデメリットも。
まずはJavaScriptを学習し、その後でTypeScriptに着手するのもよいでしょう。
9位:PHP(ピーエイチピー)
PHPはWeb開発におけるサーバーサイドの処理を担うスクリプト言語。日本における求人数はJavaに次ぐ多さで、いまだ需要も堅調な人気プログラミング言語です。
PHPの記述は可読性に優れるので、初心者向けの言語としても知られています。
その反面、コードに間違いがあっても動いてしまい、予期しないエラーが現れることも。
また、サーバーサイド限定なので汎用性は低いともいえます。それでも、求人数の多さ・資料の豊富さ・学びやすさといった点からおすすめです。
PHPでできること
PHPは、おもにWebアプリ開発を得意としています。
他にはWebサイト中のお問い合わせフォームやログイン機能の作成など、Webサイトの一部をシステム化できます。
さらには、Webサイト作成ツールのWordPressもPHPベースです。W3Techsによると、WordPressは全世界のWebサイトの約1/3を作っているとあります。
このことからも、PHPが使えるエンジニアの需要の高さが伺えるでしょう。
PHPの学習難易度
PHPはインターネット上に教材が豊富にあり、プログラミング学習サービスにおいてもPHPを扱うものは多いです。
可読性の高いスクリプト言語という特徴からも、難易度が低く初心者におすすめ。
10位:Kotlin(コトリン)
Kotlinは、Googleが発表したAndroidでも公式に認められた言語で、Androidアプリ開発ができる言語として需要が高いです。またJavaとの相互利用も可能。
Javaに比べると求人数は少ないですが、もともとJavaで開発したアプリをKotlinに移行するなど、徐々にシェアは増えていくかもしれません。
Kotlinでできること
KotlinではAndroidアプリの開発が中心。
AndroidアプリはJava開発が中心でした。しかしKotlinの注目度が上がってきたことにより、ヤフーやLINEなどの大手IT企業もKotlinを採用しているのです。
またWebアプリもカバーするため、Androidアプリ開発とWebアプリ開発を両方とも経験したい人は、勉強してみるとよいでしょう。
Kotlinの学習難易度
KotlinはJavaライクな言語なので、学習難易度は少し高めです。
しかし、Javaよりも短いコードで書けること、学習サービスや教材も比較的そろっているため、十分に勉強しやすいともいえます。
プログラミング言語には沢山の種類がある
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冒頭でもお伝えしたように、プログラミング言語は1つ覚えることで他の言語にも応用できる部分があります。
だからまずは、簡単な言語を選び勘所を掴んでしまうのがおすすめです。
ではなぜ、そんなに多くの言語が存在するのか…。
それはプログラミング言語によって用途が異なるというのが答えになります。
例えばAI・機械学習にはPythonというように、それぞれの言語には適したジャンルが存在します。
そういった意味では
- 何を作りたいか
- 難易度
- 求人数
- 教材の数
など、さまざまな観点から考慮して選びましょう。
まとめ|もし迷ってしまったら…
もし何から学んでよいかわからないという方は、PythonかJavaScriptを学ぶことをおすすめします。
冒頭からお伝えしている通りで、何か1つ習得できれば勘所を掴んで他の言語にも応用可能です。
PythonにしてもJavaScriptにしても需要もありますし習得難易度もそこまで高くはないので、学びやすいと思います。
また、もしプログラミング言語が決まったらぜひ一度、こちらの記事もご一読ください。
このページでは、完全初心者から独学でGAFAに入るまでの軌跡を記してあります。
皆さんのお役に立つこともあると思いますので、ぜひ一度読んでみてくださいね!
【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話
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プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。
「フリーランスエンジニア」
近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。
「成功する人とそうでない人の違いは何か?」
私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。
比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。
多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、