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    使えないプログラミングスクールの卒業生にならないため注意すべきこと

    • #プログラミングスクール

    更新

    近年、プログラミングスクールの卒業生に対する評価が二分されています。一部からは「使えない」「やめとけ」「お断り」との厳しい声が上がるほどです。

    なぜこのような批判が生まれるのでしょうか?

    背景には、格安プログラミングスクールの存在があります。生徒の転職を目的に卒業させ、転職先から人材紹介料をもらって儲けているスクールです。その結果、「優秀な人材だと思って紹介料を支払ったのに、知識もスキルも乏しい!」といった声が上がっています。

    今回は、「プログラミングスクールの卒業生が使えないと言われる理由」について解説します。理由をもとに、「使えないと言われないための対処法」も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

    監修者

    古里 栄識

    クラウドエンジニア/RareTECHメイン講師

    慶應義塾大学理工学部卒業。フリーランスエンジニアとして活動後、AWS Japanに入社。現在は、RareTECH講師としての登壇や、法人向けIT研修講師として勤務。情報処理安全確保支援士。

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    プログラミングスクールの卒業生が使えないと言われる理由6選

    プログラミングスクールの卒業生が「使えない」と言われるのには、以下の6つの理由があります。

    • エンジニアとしての実務経験がないから
    • 即戦力になる応用力がないから
    • ビジネス側の視点を学んでいないから
    • チーム開発の経験を積んでいないから
    • 自力で開発できる力を身につけていないから
    • スキル不足なのに内定してしまったから

    エンジニアとしての実務経験がないから

    プログラミングスクールの卒業生は、プログラミングの知識はあってもエンジニアとしての実務経験がありません。学んだ知識を実際のプロジェクトにどう活かすかがわからないため、即戦力を求める企業としては採用しにくいのです。

    エンジニアは、顧客の要望を叶えるために開発をします。実務経験がないと、顧客が望む機能の追加や修正、希望している本質をなかなか捉えられません。

    実務経験を重視する業界だからこそ、経験のない卒業生に対して厳しい目を向けてしまっています。

    即戦力になる応用力がないから

    プログラミングスクールで学ぶ内容は、基礎的なものが中心になります。基礎を応用して複雑な問題を解決する力が、育まれにくい環境です。

    実際の業務では、応用力が求められます。教科書に書かれていない独自の問題と直面するため、応用力は必須です。

    臨機応変に対応できるスキルを求められる結果、基礎を中心に身につけている卒業生は「やめとけ」「使えない」と判断される可能性があります。

    ビジネス側の視点を学んでいないから

    エンジニアとしての技術力だけではなく、ビジネスの視点を学んでいない点も理由になります。スキルや就職・転職活動については学びますが、どれも求職者の視点です。

    しかし、実際の現場で必要なのはビジネス側の視点になります。顧客との交渉力や早期退職のリスクなど、採用側は多くの視点で求職者を見ています。

    プログラミングスクールは教育の場所です。就職や転職後、ビジネスをする側の視点に立てないと、使えないと判断される可能性があります。

    チーム開発の経験を積んでいないから

    実務ではチームでの開発が一般的です。ひとりで黙々と取り組むことは、ほとんどありません。

    ですが、プログラミングスクールでは個人での学習が中心のところも多くあります。そうしたスクールで学ぶと、チームで働く際のコミュニケーション能力や、コードへの理解力が不足している傾向にあります。チームでのプロジェクトにおいて足を引っ張ってしまう可能性があるのです。

    チーム開発の経験の有無によって、使えないと判断される可能性があると覚えておきましょう。

    自力で解決できる力を身につけていないから

    エンジニアにとって大切なのは、問題に直面した際に自力で解決できるかどうかです。開発現場では、常に同僚や上司のサポートが受けられるわけではありません。自分で解決できるだけの能力が問われます。

    ですが、プログラミングスクールでは、受講生が挫折しないように講師に質問できる環境が整えられています。わからないことを質問して解決する癖がついていると、いつまでも独り立ちできません。自ら課題を見つけ、解決する力が養われないのです。

    結果として、実務で予期せぬ問題に遭遇し、対処できないために「使えない」と判断されてしまいます。

    スキル不足なのに内定してしまったから

    一部のプログラミングスクールでは、就職率の向上を目的として、実際のスキルレベルに見合わない形での就職・転職サポートが行われるケースがあります。結果、スキル不足にもかかわらず内定を得られてしまうことも。

    スキルが不足していると、実際の開発現場でわからないことが頻出し、「使えない」と判断される可能性があります。求職者・採用者ともに不幸な結果になってしまうのです。

    プログラミングスクールの卒業生だからといって書類で落とされることはない

    プログラミングスクールの卒業生は、書類で落とされるという話があります。結論から言えば、スクール卒業生だからと言って落とされることはありません。ただし、以下の点は留意しておきましょう。

    • 一部のスクール名でフィルタリングされている可能性がある
    • 年齢・学歴・職歴のどれかが合わなかった

    過去にスクールの卒業生を採用して「使えない」と経験した企業の場合、そのスクールの出身者にネガティブな印象を抱く可能性があります。

    また、年齢や学歴、職歴のどれかが採用側の要望を満たせていないケースも考えられます。

    いずれにせよ、プログラミングスクール卒業生がダメなのではなく、企業に合わない部分があったと考えるべきです。単に「スクール卒業生だから」という理由で落とされることは、まずないと考えておきましょう。

    プログラミングスクールの卒業生が使えないとならないための方法5選

    プログラミングスクールの卒業生が就職・転職を成功させるには、以下のポイントが重要です。

    • 現役エンジニアが指導してくれるスクールを選ぶ
    • ポートフォリオ作成のサポートをしてくれるスクールを選ぶ
    • チーム開発を経験できるスクールを選ぶ
    • 自力で解決できる能力を身につける
    • 就職・転職でミスマッチを減らす

    現役エンジニアが指導してくれるスクールを選ぶ

    現役で活躍するエンジニアが指導してくれるスクールを選びましょう。卒業生が「使えない」と判断される理由の1つに、実務経験があるためです。

    講師が現役エンジニアなら、最新の技術トレンドや、実務で直面する問題解決のノウハウを学べます。実務に関する知識を得られる貴重な機会です。

    現役エンジニアが講師を担当しているかどうかは、必ずチェックしましょう。

    ポートフォリオ作成のサポートをしてくれるスクールを選ぶ

    ポートフォリオは、エンジニアとしての実力を示す重要なツールです。採用側が魅力的に感じる、実務視点でポートフォリオを作成できるスクールを選びましょう。

    可能であれば、ポートフォリオとともに独自のアプリケーションを開発しておくのもオススメです。客観的に実力を証明できるため、効果的に活用できます。

    チーム開発を経験できるスクールを選ぶ

    チームでの開発経験は、社会人として必要な協調性やコミュニケーション能力を養うのに重要です。開発はチーム単位で行うことも多いため、経験しておく方が良いでしょう。

    実際に複数人でプロジェクトを進め、異なる意見をまとめ上げる力や、分担して作業を進めるスキルが身につきます。就職後すぐにチームに貢献できる力として有用です。

    自力で解決できる能力を身につける

    問題解決能力は、エンジニアにとって最も重要なスキルの1つです。自分で課題を見つけ、解決策を考え、実行に移す力を養えるスクールを選びましょう。

    講師による丁寧なサポートも大切ですが、独り立ちした後に困らないためにも、自力で解決できる力は必要です。実際にエラーに直面した時に、自分で解決策を見つけられるようになると、成長への大きな一歩になります。

    自分で課題を解決できる能力を身につけていきましょう。

    就職・転職サポートでミスマッチを減らす

    就職や転職のサポートが充実しているスクールを選び、ミスマッチを防ぎましょう。そのためには、以下のサポートが重要です。

    • キャリアカウンセリング
    • 面接対策
    • 就職先の社風
    • 離職率

    様々な情報から、スキルと希望に合った職場で働き始められます。

    就職・転職においてミスマッチは重要です。働きやすい環境でエンジニアとして活躍するためにも、サポートの充実度を確認してミスマッチを防ぎましょう。

    プログラミングスクールの卒業生は使えないとなるのは本人次第

    プログラミングスクールの卒業生が「使えない」や「やめとけ」となるのは、能力や経験不足が理由です。スクール卒業生だからと言って書類で落とされることはないので、スキルを習得してアピールポイントを増やしておきましょう。

    採用側に「使えない」と判断されないためには、現役エンジニアから指導を受けたりポートフォリオ作成のサポートがあったりするスクールがオススメです。チーム開発ができると、なお良いでしょう。

    「使えない」と言われないためには、希少型エンジニアを目指す方法が最も効果的です。ITスクールの「レアテック」では、代替の効かない希少型のITエンジニアとして活躍できる「一生モノ」のスキルと知識を学べます。無料体験授業や個別カウンセリングも実施しているので、まずは気軽にお問い合わせください。

    よくある質問

    プログラミングスクールは何歳まで受講できますか?

    基本的に、プログラミングスクールの受講に年齢制限はありません。ただ、スクールによっては設けているところもあるため、事前に確認しておくことをオススメします。

    プログラミングスクールに通う理由は何ですか?

    プログラミングスクールに通う理由として最も多いのは、「転職や就職をしたい」になります。34%と非常に高い数値です。続いて、「教養として身につけたい」(26%)、「独学で挫折した」(24%)と続きます。

    プログラマーは何歳までできますか?

    プログラマーと名乗るのに資格は必要ないため、何歳になってもできます。ただ、一般的には挑戦できる年齢は30代後半までを目安と考えられています。常に最新の技術を習得しなければならないため、若い方が有利です。

    プログラミングができる人は何割くらいですか?

    初学者でプログラミングができる人の割合や、約1割とされています。特に、スタート時点でつまずくケースが多くあります。

    【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

    IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

    プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

    「フリーランスエンジニア」

    近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

    「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

    私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

    比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

    多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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