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Pythonの実務レベルとは? | 実務レベルになるための方法や必要な勉強時間も解説
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「Pythonの実務レベルってどのくらい?」
「Pythonを習得したいんだけど、実務で使うためには勉強時間がどれくらい必要?」
このように考えている人は多くいます。特に、Pythonを学び始めたばかりだと、気になるものでしょう。
Pythonの基本を学んだ後、実務面でどのような知識や技術が求められるのかを把握するのは、難しいものです。初心者にとって、基本文法の習得は重要ですが、実務レベルに至るには、十分ではありません。
そこで今回は、「Pythonの実務レベル」について解説します。実務レベルといわれるにはどのような知識・スキルが必要なのかに加え、実務レベルに到達するまでに必要な勉強時間も紹介しています。
Pythonの習得を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
監修者
古里 栄識
クラウドエンジニア/RareTECHメイン講師
慶應義塾大学理工学部卒業。フリーランスエンジニアとして活動後、AWS Japanに入社。現在は、RareTECH講師としての登壇や、法人向けIT研修講師として勤務。情報処理安全確保支援士。
Pythonの実務レベルはライブラリを扱えるかがポイント
Pythonを実務レベルで使いこなすためには、ライブラリを活用できるかがポイントです。ライブラリを使えば効率的にコーディングができるため、開発速度が格段に向上します。
まずは以下のようにわけて、それぞれどのようなレベルなのか詳しく見ていきましょう。
- 初級者のレベル
- 中級者のレベル
- 上級者のレベル
初級者のレベル
Pythonの初級者、基本文法を学んでいる状態を指します。以下をイメージするとわかりやすいでしょう。
- 変数
- データ型
- 関数
- 基本的な制御構造
- シンプルなデータ構造の使用
簡単なプログラムを書いて実践できるだけのスキルを身につけている人が該当します。初心者はまず、基本的な問題解決スキルや使用をプログラムに落とし込むスキルを習得しなければいけません。
そのため、実務レベルにはまだほど遠い状態です。
中級者のレベル
中級者の段階では、基本文法に加えて、主要なライブラリの使い方を習得しています。他にも、以下を習得できているかは重要なポイントです。
- オブジェクト指向のりかい
- データの永続化
- APIの使用
- Pythonの標準ライブラリの活用
- 外部ライブラリの活用
初級者と比べて、実務面で活用できるスキルが身についている状態になります。このレベル帯まで進められれば、エンジニアとして活躍できる幅が大きく広がるでしょう。
Pythonを実務レベルで習得するのなら、最初に目指したい目標です。
上級者のレベル
上級者になると、大規模なソフトウェア開発プロジェクトや、高度な技術問題に取り組む知識・スキルの習得が必須になります。チームを指導するケースも多いため、リーダーシップを発揮し、チームを引っ張る役割が求められるでしょう。
さらに、機械学習やデータサイエンスといった専門分野に関する知識も必要です。膨大な勉強時間と実務経験が必要になります。
Pythonを実務レベルで扱うための3つの方法
実務レベルで活用できるPythonのスキル習得を目指している人にとって、気になるのが習得方法です。以下の方法でレベルアップしていきましょう。
- Pythonの基本文法を習得する
- Pythonのライブラリとフレームワークを学ぶ
- 実際のプロジェクトに参加して経験を積む
Pythonの基本文法を習得する
Pythonを実務で使うためには、基本文法の習得が必須です。基本文法を理解していないと、どんなに優れたライブラリやフレームワークを使っても効果的に活用できません。何事も基礎が重要なのです。
変数の使い方や関数の定義、条件分岐などの基本的な構文を身につけておきましょう。プログラム全体の構造を把握しやすくなり、エラーを減らせるでしょう。
Pythonのライブラリとフレームワークを学ぶ
Pythonの特徴といえば、豊富なライブラリとフレームワークです。そのため、実務レベルで活用するなら、必ず身につけておきましょう。開発効率が大幅に向上し、複雑なタスクも簡単に実現できるようになります。
例えば、データ分析にはPandasやNumPy、Web開発にはDjangoやFlaskなどがあります。それぞれのツールを理解し、実務で求められる多様なニーズに応えられるようにしましょう。
実際のプロジェクトに参加して経験を積む
Pythonを実務レベルで使いこなすためには、実際のプロジェクトに参加して経験を積むようにしましょう。実践を通じて得られる知識やスキルは、教科書や講義だけでは得られない貴重なものです。
例えば、チームでの開発や問題解決の過程で、様々な課題への対応能力を身につけられます。柔軟な思考力と問題解決能力を養えるため、実務レベルで活かせるスキルを確実に高めてくれるでしょう。
Pythonの実務レベルに到達するために必要な勉強時間
Pythonを実務レベルに至るまでに、どれだけの時間が必要になるのか気になる人もいるでしょう。ここからは、以下にわけて解説します。
- 初心者レベルまで
- 中級者レベルまで
- 統計・機械学習を習得するまで
- アプリ開発ができるようになるまで
- 約100時間~300時間が必要
初心者レベルまで
Pythonの初心者レベルに到達するためには、約50~100時間の勉強時間が必要です。if文やfor文などの基礎的な知識なので、人によっては、より短い時間の習得も可能でしょう。
大体、以下ができるようになれば初級者として活躍できます。
- ネット上野の記事を手元に置いておけばプログラミングができる
- 時間をかければ、設計書をもとに簡単なプログラムを実装できる
ごく簡単なシステムなら実装できるでしょう。ただし、身につけたばかりなため調べながらの作業になるケースがほとんどです。開発には時間がかかるため、地道な学習が求められます。
中級者レベルまで
中級者レベルになるには、全くの初心者で約100~150時間の学習が必要です。Pythonの基本文法に加えて、主要なライブラリやフレームワークを使いこなせるようになれば、中級者として活躍できるでしょう。
実務で活かせるスキルを身につけた状態なので、初心者はまずこの段階を目指してください。
ただし、実用レベルになるには、知識だけでなく経験も必要です。知識だけでは対応できない事態を解決するためにも、ある程度の実務経験を積むようにしましょう。
統計・機械学習を習得するまで
Pythonを実務レベルで活用するのなら、中級者レベルまで到達すれば問題ありません。ですが、それ以上のキャリアアップを視野に入れているのであれば、統計や機械学習の習得が必要です。ですが難易度が高いので、約200~300時間の学習が必要になります。
実際の開発現場では、Pythonを言語単体だけで求められるケースは、そう多くありません。統計分析や機械学習、データ分析といった分野で多く求められているのが実状です。
そのため、Pythonを扱うエンジニアとして活躍するのであれば、統計や機械学習の知識・スキルを習得することをオススメします。
アプリ開発ができるようになるまで
Pythonを使ってアプリ開発をする場合、約300~400時間の学習が必要です。アプリ開発は基本文法と大きくかけ離れた内容であるため、時間がかかってしまいます。Web開発やWebアプリに関する基礎知識も必要になるでしょう。
Pythonでアプリ開発を考えている人は、様々な知識が必要になると覚えておいてください。
約100時間~300時間が必要
Pythonは、ライブラリやフレームワークを使いこなして、ようやく実務レベルに到達します。さらに統計や機械学習まで使いこなすためには、合計で約100~300時間の学習が必要です。
毎日1時間の勉強時間を確保していたとしても、1年近くかかる計算になります。そのため計画的に学習時間を確保し、少しずつ理解度を深めていきましょう。
Pythonを実務レベルまで習得するならプログラミングスクールがオススメ
Pythonの実務レベルは、基本文法を理解した上で、ライブラリやフレームワークを使いこなせる状態を指します。実践で活躍できるかどうかが重要になるため、知識やスキルだけでなく、実際の現場での経験も必要です。エラーやイレギュラーに対応するためにも、様々な経験を積んで、Pythonのスキルを向上していってください。
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よくある質問
Pythonの実務レベルになるにはどのくらい時間がかかりますか?
個人差はありますが、基礎を習得した時間に加えて、100時間~300時間ほど必要になります。
Pythonの習得は何ヶ月でできる?
独学の場合で360時間~540時間かかるとされています。1日に1時間勉強したとして、1年ほどかかる計算です。
一方、プログラミングスクールにフルコミットした場合、2ヶ月~3ヶ月ほどかかります。
Pythonを勉強するにはどれくらいの時間が必要ですか?
Pythonの習得には、約100時間~300時間の勉強時間が必要です。
PythonとVBAはどちらが難しいのですか?
習得難易度としては、PythonよりもVBAの方が簡単です。ただし、VBAはMicrosoftのOffice製品を自動で操作できるようになるため、使う場面は限定的となります。