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    Reactの実務レベルとは? | 求められるレベルと勉強方法を解説

    • #プログラミングスクール

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    「Reactの実務レベルってどれくらい?」

    「Reactを習得したけど、今の状態で実務ができるんだろうか……?」

    Reactを使ってキャリアアップを目指すエンジニアにとって、実務レベルでのスキルは不可欠です。ですが、実務レベルと言われても、具体的にどのような能力が必要なのかは、わからないものです。

    Reactの実務レベルとなると、フロントエンド開発からバックエンドの理解、状態管理まで幅広い知識が必要になります。実務レベルになりたいと考えている人にとって、把握するのは難しいでしょう。

    そこで今回は、「Reactで求められる実務レベル」を解説します。実務レベルになるための勉強方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


    監修者

    古里 栄識

    クラウドエンジニア/RareTECHメイン講師

    慶應義塾大学理工学部卒業。フリーランスエンジニアとして活動後、AWS Japanに入社。現在は、RareTECH講師としての登壇や、法人向けIT研修講師として勤務。情報処理安全確保支援士。

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    Reactで求められる実務レベル

    Reactは、Meta社(旧Facebook社)によって開発されたJavaScriptのライブラリです。フロントエンド開発向けのライブラリであり、使用するエンジニアも必然的にフロントエンドエンジニアになります。

    そのため、実務レベルとして求められるスキルも、以下のように多岐に渡ります。

    • 基本的なReactの概念を理解している
    • フロントエンドの開発スキルを習得している
    • バックエンドのコードを読める
    • コンポーネント指向の設計ができる
    • ReduxやMaterial-UIなどのライブラリの知識がある
    • TypeScriptでの開発経験がある

    基本的なReactの概念を理解している

    Reactを実務レベルで扱うためには、大前提として基本概念を理解しておく必要があります。例えば、以下のようなものです。

    • コンポーネント指向開発
    • stateを使った状態管理
    • ライフサイクルの理解
    • フックの活用

    このような、React特有の概念に関する知識を求められます。基本を理解していなければ実務レベルになれないのは、Reactも同じです。まずは基本的な概念を身につけましょう。

    フロントエンドの開発スキルを習得している

    Reactは、フロントエンドのライブラリです。フロントエンドの開発スキルも習得している必要があります。特に、HTML・CSS・JavaScriptの知識は必須です。他にも、REST APIやGraphQLといった、バックエンドとの連携スキルなどもあると良いでしょう。

    基礎的な部分にはなりますが、実務レベルとして扱うために必要な知識とスキルです。

    バックエンドのコードを読める

    Reactを実務レベルで扱うなら、バックエンドのコードも多少は理解しておくと良いでしょう。全てを完璧に理解する必要はありませんが、コードを読めると簡単な修正ができるため便利です。

    APIからデータを取得し、フロントエンドでどのように扱うかがわかる、といったくらいで良いでしょう。フロントエンドのデータはバックエンドから流れてくるので、コードを理解すると実務面で非常に楽になります。

    コンポーネント指向の設計ができる

    Reactはコンポーネントベースのライブラリなので、コンポーネントベースの設計を理解しておきましょう。UIを独立したコンポーネントとして考え、それらを組み合わせてアプリを構築する手法です。開発していると、コンポーネントの再利用を意識した設計をするケースがあります。

    実務面でReactを使っていると、複数のページで共通するUIコンポーネントとしばしば出会います。コンポーネント指向の設計ができると、そんな時に非常に便利です。身につけておいて損はないでしょう。

    ReduxやMaterial-UIなどのライブラリの知識がある

    実務レベルのReact開発では、Reactを単体で使うのではなく、機能を拡張する外部のライブラリを使うケースが多々あります。中でも、以下の2つは良く使われるので理解しておくと良いでしょう。

    • Redux:状態管理
    • Material-UI:UIデザインの標準化

    こうした外部のライブラリは開発時間を短縮する効果もあります。React単体だけでなく、実務で使う他のライブラリの知識も深めておくと、より実務レベルに到達している人材と評価されるでしょう。

    TypeScriptでの開発経験がある

    TypeScriptは、JavaScriptを拡張したプログラミング言語です。Reactの開発プロジェクトで良く採用されているため、経験があると実面で有利になります。また、TypeScriptは静的型付けを採用している言語です。JavaScriptと比べても安全性が高く、バグの少ないアプリを構築できます。

    大規模なプロジェクトでの開発効率も向上するため、Reactを実務で使うのなら身につけておくと仕事の幅が広がるでしょう。


    Reactを実務レベルにするためのオススメ勉強方法

    Reactを実務レベルで使いこなすためには、基礎から勉強し、実践的なスキルを身につける必要があります。とはいえ、難しいのも事実です。そこで、以下の方法を取ってみましょう。

    • Reactの基本的なスキルを身につける
    • 公式ドキュメントを読み込む
    • 実際にアプリを作りながら身につけrう
    • テスト駆動開発をしてみる
    • Reactのパフォーマンスと最適化を学ぶ
    • プログラミングスクールに通う

    Reactの基本的なスキルを身につける

    Reactを実務で活用するには、大前提として基本的なスキルを習得していなければいけません。JavaScriptの基本的な知識は必須です。特に以下は頻出するので、覚えておきましょう。

    • ES6の構文や機能
    • HTMLとCSS

    Webアプリを開発するケースも多いため、HTMLとCSSも理解しておくと役に立ちます。実務レベルで役立てるためにも、まずは基本的なスキルを身につけてください。

    公式ドキュメントを読み込む

    Reactを勉強する方法としてオススメなのが、公式ドキュメントを徹底的に読み込むことです。内容が充実しているので、基本から上級者向けのテクニックまで、幅広く勉強できます。Reactの主要な概念やAPIを実際に動作するサンプルコードを交えながら解説されているため、下手な書籍よりもよほど理解しやすいでしょう。

    また、公式ドキュメントは常に最新の情報を掲載しているので、新機能や変更点などがすぐにわかります。実務レベルでも非常に有用な資料です。

    実際にアプリを作りながら身につける

    実務レベルの力をつけるにあたって、実際に手を動かしてアプリを開発する方法は非常に効果的です。天気予報アプリのようなシンプルなアプリでも、開発する中で多くの学びを得られます。

    開発過程でバグと遭遇して解決できれば、Reactに対して理解がさらに深まるでしょう。ポートフォリオとして掲載すると、就職や転職時のアピールポイントとしても活用できます。

    非常にメリットが大きいので、実際にアプリを開発してみましょう。

    テスト駆動開発をしてみる

    テスト駆動開発をしてみるのもオススメの勉強方法です。テスト駆動開発とは、プログラムの機能を実装する前に、その機能が正しく動作するか確認するテストコードを、先に書いてしまう手法のこと。

    例えるなら、リハーサルのようなもの。仕様書の内容を詳細に理解し、細分化していなければコードを書けません。

    そのため、テスト駆動開発をすると、Reactだけでなく仕様に関する理解まで深まります。実際の開発プロジェクトでも採用されている手法であるため、非常に勉強になるでしょう。

    Reactのパフォーマンスと最適化を学ぶ

    Reactアプリのパフォーマンスを最適化する方法を学ぶのも、実務面で非常に重要です。例えば、以下のような方法があります。

    • 不必要なレンダリングを避ける
    • 遅延ローディングを行う

    パフォーマンスに関するテクニックを知っておくと、より高速で操作性の高いアプリ開発が可能です。実務面で非常に役立つので、勉強しておきましょう。

    プログラミングスクールに通う

    自力での勉強が難しい場合は、プログラミングスクールで勉強する方法もあります。現役エンジニアからReactに関する知識やスキルを学べるため、非常に有用です。

    講師からのフィードバックをもとに、Reactへの理解を深められれば、実務レベルに到達するのも難しい話ではありません。

    今回紹介した勉強方法の中では最もコストがかかる方法ですが、効果も非常に大きい勉強方法です。


    Reactを実務レベルにするならプログラミングスクールがオススメ

    Reactで求められる実務レベルは、多岐に渡ります。基本的なReactの概念を理解した上で、フロントエンドやバックエンドに関する知識や技術が求められます。

    そのため、実務レベルに到達するための勉強も時間が必要です。JavaScriptについて理解を深めながら、公式ドキュメントを読んだり実際にアプリを作ったりして、少しずつレベルアップしていきましょう。

    もしReactを実務レベルまで取得したいと考えている人は、プログラミングスクールでの学習も検討しましょう。中でも、オンラインスクールの「レアテック」がオススメです。代替の効かない希少型エンジニアとして活躍できる「一生モノ」のスキルと知識を学べます。年齢や経験を問わず、卒業後に活躍している先輩エンジニアが数多くいます。さらに、転職サポートの無期限延長保証も実施中です。無料体験授業や個別カウンセリングも実施しているので、まずは気軽にお問い合わせください。


    よくある質問

    Reactを勉強するのにどれくらい時間がかかりますか?

    全くの初心者の場合、基礎レベルまでなら2ヶ月~3ヶ月ほどあれば習得できます。ですが応用レベルまで習得しようと思うと、6ヶ月~8ヶ月ほど必要になるでしょう。

    Reactの将来性は?

    Reactはフロントエンド開発において人気のフレームワークです。開発も盛んであり、開発元のMeta社が継続的にアップデートしている点から見ても、将来性は高いと言えます。

    Reactの欠点は?

    Reactの県展は、開発環境の構築に時間と手間がかかる点です。プロジェクト開始までにNode.jsやコードエディタ、Reactのセットアップが必要になります。

    Reactはどのような人に向いていますか?

    フロントエンドの開発をしている人に向いています。Webサイトやアプリ開発のトレンドになりつつある言語なので、先進的な開発をしたいと考えている人にもオススメです。


    【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

    IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

    プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

    「フリーランスエンジニア」

    近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

    「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

    私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

    比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

    多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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