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    システムエンジニアの独学は本がオススメ | メリット・デメリットや選び方も解説

    • #プログラミングスクール

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    「システムエンジニアって本を使ってなれるものなの?」

    「システムエンジニアに独学でなろうと思ってるんだけど、本って効果あるの?」

    このように考えている人は、多くいます。実際、本を使って独学で勉強するのは定番の方法です。多くのシステムエンジニアが、本を使ってキャリアをスタートさせています。

    一方で、本を使えば誰でもシステムエンジニアになれるわけではありません。本を使った勉強法のメリットとデメリットを知った上で、効果的に学ぶ必要があります。

    この記事では、「システムエンジニアに本を使って独学で目指すメリット・デメリット」を解説しています。本を使う上で知っておきたい「本の選び方」や「オススメの本」も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


    監修者

    古里 栄識

    クラウドエンジニア/RareTECHメイン講師

    慶應義塾大学理工学部卒業。フリーランスエンジニアとして活動後、AWS Japanに入社。現在は、RareTECH講師としての登壇や、法人向けIT研修講師として勤務。情報処理安全確保支援士。

    仕事も、働き方も、自分で決められるエンジニアに。 希少型エンジニア育成専門ITスクールRareTECH 公式LINEで資料を受け取る

    システムエンジニアに必要なスキル

    本の選び方を知る前に、まずはシステムエンジニアに必要なスキルから見ていきましょう。スキルを知っておくと、関連する本を選びやすくなります。以下のスキルは重要なので、要チェックです。

    • IT知識
    • システム開発に関する知識
    • システム開発を支援する知識

    IT知識

    システムエンジニアには、幅広いIT知識が不可欠です。IT技術は日々進化しているため、常に最新の技術に関する知識が求められます。基本的なプログラミングスキルはもちろん、ハードウェアの知識まで身につけておきましょう。

    情報収集能力はシステムエンジニアにとって重要なスキルです。特にITの情報は英語圏から発信されるケースも多いため、英語力を身につけておくと最新情報をキャッチしやすくなります。

    システム開発に関する知識

    システム開発には、複雑なプロセスが必要です。それぞれのプロセスを理解し、把握できるスキルもシステムエンジニアには求められます。

    例えば、開発プロセスの各段階で何が求められるかがわかっていれば、効率的な開発が可能です。各領域への理解力は業務遂行に直結するので、身につけておきましょう。

    システム開発を支援する知識

    システム開発を効率的に進めるためには、プロジェクト管理やチームで協力するスキルも重要です。別の言い方をすれば、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルになります。システム開発はチームでするため、他職種でも共通で求められるスキルも必要なのです。

    向き不向きはありますが、ビジネスパーソンとして求められる水準程度は身につけておきましょう。


    システムエンジニアになるために本を使って独学で勉強するメリット

    システムエンジニアになるには、本以外にも様々な方法があります。学習サイトやプログラミングスクールを考える人もいるでしょう。そんな中から本を使って学ぶメリットとして、以下のものがあります。

    • コストがかからない
    • 知識や技術を体系的に学べる
    • 信頼性の高い情報を得られる
    • どこでも持ち運べる

    コストがかからない

    本を使って独学をする最大のメリットは、コストがかからない点です。学習サイトやプログラミングスクールと比べて、圧倒的に安い価格で学べます。1,000円~2,000円程度で購入できるので、本選びで失敗しても、お財布にダメージもそれほどありません。

    書店に行けば自分に合った本を見つけやすいので、ローコストで学ぶには最適な教材です。

    知識や技術を体系的に学べる

    本から学ぶメリットとして、知識が体系的に整理されている点にあります。大体の構成において、基本的な内容から始まり、徐々に複雑なトピックへと進んでいきます。わからない箇所があっても、ページを戻せばヒントが書いてあるでしょう。

    例えば、プログラミングの参考書だと、基本的な構文から始まり、アプリ開発のための高度なプログラミング技術までが段階的に書かれています。

    初心者にとって悩ましいのが、「どの手順で勉強すればいいのかわからない」という点です。本は体系的に学べるため、そうした疑問を抱かずに済みます。理解を深めやすい教材なのです。

    信頼性の高い情報を得られる

    書籍を通じて学ぶもう1つのメリットは、情報の信頼性です。特にシステムエンジニアに関する書籍を多く刊行している出版社の本は、専門家による校閲と査読を経ています。出版までに何人もの人が関わるため、情報の誤りがまずありません。

    特に、プログラミング言語に関する参考書は正確な情報を提供してくれるため、見本を使って作成してもエラーが発生しにくくなります。このように信頼性の高い情報が掲載されている点は、書籍の大きな強みです。

    どこでも持ち運べる

    本は持ち運びが簡単なので、場所を選ばず学べる点もメリットです。紙の本でも良いですし、場所を使う場合は電子書籍も良いでしょう。普段使っているスマホで読めるので、隙間時間を有効活用できます。

    どこでも持ち運べて、時と場所を選ばず学習できる点は、本を使う大きなメリットです。


    システムエンジニアになるために本を使って独学で勉強するデメリット

    本を使っての独学はメリットが大きいのですが、デメリットもあります。特に以下の2点は重要なので、覚えておきましょう。

    • コストがかかる
    • 掲載されている情報が古い可能性がある

    コストがかかる

    本を使った独学は、低いもののコストはかかります。無料ではありません。YouTubeや技術ブログなどで学習するのと比較すると、ある程度の金額が必要です。

    本の価格は1,000円~3,000円程度とそれほど高くはありませんが、学生や自己投資に避ける金額が少ない人にとって、負担になる点は間違いありません。無料での学習はできないという点は、認識しておきましょう。

    掲載されている情報が古い可能性がある

    ITの技術の進歩は非常に速いため、書籍に掲載された情報がすぐに古くなるケースが多々あります。例えば、プログラミング言語のバージョンが更新されると、書籍に書かれたコードや技術が使用できなくなる可能性があるのです。

    本は企画開始から出版まで1年以上かかります。この間の技術革新についてはフォローできません。そのため、最新の技術やスキルを習得するのにはあまり向いていません。

    掲載されている内容=新しいとは思わないようにしましょう。


    システムエンジニアの独学で使う本の選び方4選

    本を使ってシステムエンジニアを目指す場合、知っておきたいのが本の選び方です。無数にある本の中から自分に合った1冊を見つけるためには、以下の5つのポイントを意識すると良いでしょう。

    • スキルに合った難易度かどうか
    • 学習の目的に合っているか
    • 事例や演習問題が豊富か
    • 解説が丁寧に書かれているか

    スキルに合った難易度かどうか

    本を選ぶ際は、自身のレベルに合った難易度の本を選びましょう。レベルに合わない本だと集中できず、眠くなってしまう可能性があります。

    未経験の場合、完全初心者向けの本がオススメです。写真やイラストつきでわかりやすく解説してくれているので、初心者でも退屈せずに学習できます。

    ある程度の知識がついてきたら、徐々に難しい内容の本を手に取っていきましょう。

    学習の目的に合っているか

    学習の目的に合致している本かどうかも重要です。幅広い内容を扱っていると分厚くなったり内容が薄くなったりしますし、目的と違う本だと全く違う分野を勉強することになります。必ず、「自分が何をしたいのか」を決めてから本を選んでください。

    例えば、アプリを開発したい場合はアプリ開発に特化した本を、フロントエンド開発をしたい場合は、JavaScriptやReactに特化した本が適しています。

    自分の目的に沿った書籍を選べば、効率的に必要な知識を身につけられます。独学での学習時間を短縮できるので、畑違いの分野の本を選ばないようにしましょう。

    事例や演習問題が豊富か

    本を選ぶ際は、事例や演習問題が豊富かどうかも重要です。特に演習問題は実際に手を動かすので、理解力を深められます。特にプログラミングの場合、インプットだけでなくアウトプットが大切です。本で学んだ知識を実際に使って、初めて定着します。

    この際、多くの事例があるほど開発した際のイメージをしやすくなります。演習問題とセットで確認しておきましょう。

    解説が丁寧に書かれているか

    独学者にとって何よりもありがたいのが、丁寧な解説です。答えだけを示すのではなく、そこに至るまでの背景や流れまで解説してくれている本を選ぶようにしましょう。開発全体の流れをイメージしやすくなります。

    そのため、本を選ぶ際は解説部分も大切です。理解しやすい内容かどうかにプラスして、「なぜそうなるのか」まで踏み込んでいる本を選びましょう。


    システムエンジニアは本を使っての独学でもなれる

    システムエンジニアには、幅広い知識が必要です。本を使っての独学は、そうした知識をコストをかけずに体系的に学べます。掲載されている情報が古い可能性があるデメリットはあるものの、教材としては非常に優秀です。

    出版不況が叫ばれている現在でも、年に数万冊は出版されています。その中から自分に合った1冊と出会うのは、簡単ではありません。本を使って独学をしようと考えている人は、まず書店に行って、手を取るところから始めてみましょう。

    もし本を使っての独学でシステムエンジニアになれるか不安な人は、プログラミングスクールでの学習も検討しましょう。中でも、オンラインスクールの「レアテック」がオススメです。代替の効かない希少型エンジニアとして活躍できる「一生モノ」のスキルと知識を学べます。年齢や経験を問わず、卒業後に活躍している先輩エンジニアが数多くいます。さらに、転職サポートの無期限延長保証も実施中です。無料体験授業や個別カウンセリングも実施しているので、まずは気軽にお問い合わせください。


    良くある質問

    システムエンジニアのつらいことは何ですか?

    システムエンジニアがつらいと感じるのには、以下の6つの理由があります。

    • スケジュールが厳しくなることがある
    • コミュニケーションを取るのが難しいケースがある
    • イレギュラーな対応が多い案件がある
    • 継続的な学習が必要
    • やりたい仕事ができないケースがある
    • 報酬に不満を感じやすいケースがある

    エンジニアは何年で一人前になりますか?

    一般的には、5年以上の経験が必要です。システムエンジニアの仕事は、経験やキャリアによって広がっていきます。

    なぜエンジニアが不足しているのでしょうか?

    日本の人口減少と少子高齢化による労働生産人口の低下が原因です。IT技術の発達によってエンジニアの需要は上がっているものの、肝心の労働人口が減っているため、不足している状況が続いています。

    一番稼げるエンジニアは何ですか?

    時流によって異なりますが、プロジェクトマネージャーが最も稼げます。続いてデータサイエンティスト、フロントエンドエンジニアと続きます。プロジェクトを管理する人材の年収が高い傾向にあるのは、IT業界も同じです。


    【番外編】USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

    IT未経験者必見 USBも知らなかった私が独学でプログラミングを勉強してGAFAに入社するまでの話

    プログラミング塾に半年通えば、一人前になれると思っているあなた。それ、勘違いですよ。「なぜ間違いなの?」「正しい勉強法とは何なの?」ITを学び始める全ての人に知って欲しい。そう思って書きました。是非読んでみてください。

    「フリーランスエンジニア」

    近年やっと世間に浸透した言葉だ。ひと昔まえ、終身雇用は当たり前で、大企業に就職することは一種のステータスだった。しかし、そんな時代も終わり「優秀な人材は転職する」ことが当たり前の時代となる。フリーランスエンジニアに高価値が付く現在、ネットを見ると「未経験でも年収400万以上」などと書いてある。これに釣られて、多くの人がフリーランスになろうとITの世界に入ってきている。私もその中の1人だ。数年前、USBも知らない状態からITの世界に没入し、そこから約2年間、毎日勉学を行なった。他人の何十倍も努力した。そして、企業研修やIT塾で数多くの受講生の指導経験も得た。そこで私は、伸びるエンジニアとそうでないエンジニアをたくさん見てきた。そして、稼げるエンジニア、稼げないエンジニアを見てきた。

    「成功する人とそうでない人の違いは何か?」

    私が出した答えは、「量産型エンジニアか否か」である。今のエンジニア市場には、量産型エンジニアが溢れている!!ここでの量産型エンジニアの定義は以下の通りである。

    比較的簡単に学習可能なWebフレームワーク(WordPress, Rails)やPython等の知識はあるが、ITの基本概念を理解していないため、単調な作業しかこなすことができないエンジニアのこと。

    多くの人がフリーランスエンジニアを目指す時代に中途半端な知識や技術力でこの世界に飛び込むと返って過酷な労働条件で働くことになる。そこで、エンジニアを目指すあなたがどう学習していくべきかを私の経験を交えて書こうと思った。続きはこちらから、、、、

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